目次
VTIの定期的チェック記事です。
1.VTIと主要指数の動き
主要指数はマイナスとなりました。しかし小型株のラッセル2000だけがプラスです。時価総額の大きいアップルのマイナスが大きかったのでしょうか。ラッセル2000にはアップルが入っていないですからね〜。これから巨大IT企業の独占禁止法違反が意識されてくるのかもしれません。
2.経済イベント
先週の大きな経済指標は「消費者物価指数」と「小売売上高」でした。消費者物価指数は「ピークアウトの兆しが見え始める」というニュースが多かったですが、それでも前年同月比5.3%のプラスです(7月は5.4%)。7月とあまり変わってないじゃないかという気もします。ここまでくるとインフレは経済に悪影響を及ぼすのではないかと感じます。
一方で小売売上高は相変わらず調子がいいです。市場予想の「−0.8%」を大きく超える「+0.7%」。まあちょっとした数値のトリックがあったようですがそれでも高い。米国の経済は高インフレなどありながらも、とりあえず消費は好調のようです。
3.気になった個別銘柄
先週気になったのはユニオン・パシフィック(UNP)と小型グロース株。UNPは鉄道を展開している企業で、コロナ前の株価は絶好調でした。鉄道は輸送網として見直され、業績株価とものいい感じだったわけですが、コロナで一変。株価も低迷しています。ただしコロナから立ち直ることを考えると、いずれ見直される可能性もあります。
小型グロース株はまちまちの展開で大きく上昇した株も多かったです。GDRXは強いですね。運良く私が保有するNCNOやMQも上昇しています。最近思うのは、一発を狙うなら小型グロース株しかないのではないかというアイデア。大型株は上昇することもあるかもしれませんが、2倍3倍10倍は難しい。10倍の可能性があるのは小型グロース株のみ。やはりここで勝負するしかないのかなと考えています。
4.主要指数の予想PER
S&P500の予想PERは21.95、ナスダックは29.06、NYダウは18.84、ラッセル2000は31.02(WSJより)。前回の記事ではS&P500の予想PERは22.10でしたので、少し下落しています。20倍程度に下落すれば、割高感も薄れそうです。
5.米国10年債利回り
米国10年債利回りは1.363%となっています。先週は1.326%でした。最近はあまり変わっていない状況です。テーパリングは始まると流石に上昇するのか。ただ景気が悪くなると国債は買われるので、難しいところです。
6.今後のVTI
現在投資資産の25%を現金にしています。私が投資の参考にさせてもらっている、広瀬隆雄さんこと「じっちゃま」が9・10月は危ないと言われていたからです。少し慎重に行こうかなと考えています。
小売売上高を見ると、米国の経済は悪くないのかなと思います。ただしインフレも気になるし、テーパリングも開始される。そう考えると、上昇も考えにくい。VTIはやや下落〜横ばいくらいのスタンスでいいのかなと。