ひろ投資ブログ

米国株と高配当、国債の分散投資

ドル高の終わりの始まりか。

1.ドルが安い

本日ドル円が145円台にまで動いています。ユーロドルはパリティを回復し1.06まで。ドル指数(DXY)は109.845で高値の113から随分下げました。この動きは、最近のドル高のいったんの調整で再びドル高に戻るというものではなく、継続的なドル高が終わったと考えられます。言い換えればドル安の始まりです。


2.ドル高が止まった原因

これはFRB幹部の発言がきっかけです。

FOMC、利上げピークと減速時期を討議へ-ブラード氏とデーリー氏 - Bloomberg

上記のようにデーリー総裁とブラード総裁が「利上げの減速」を発言しました。

まずなぜドル高が始まったかを考えると、それは米国の中央銀行であるFRBが利上げをしていたからです。マネーは金利の高い方向に動きます。特に日本は金利を据え置いたままだったので、金利差が相当に開きました。これがドル高円安の理由です。

しかしここにきてFRB幹部が利上げの減速を示唆する発言をしました。市場は常に先を読むものですから、例え利上げの減速が来年になったとしても先にそれを織り込んで動きます。ですから、デーリー総裁とブラード総裁の発言後、FRBが2023年以降に利上げを減速をすることを織り込んで、ドル高も止まったというわけです。


3.ドル安は他の資産にどう影響するか

もし今後ドル安になるとすれば、他の資産にどういう影響を与えるでしょうか。

基本的な流れですが、「株高」「米国債高」「コモディティ高」です。すべて上がるというのが基本的な流れです。戦争など突発的な出来事があれば話は別ですが。

ドル安をドル円とかユーロドルという通貨の関係で説明するのではなく、他の言い方をすれば米国債の利回りの低下です。2年債とか10年債とかいうあれです。よくいうように10年債利回りと株は関係が深く、10年債利回りが上昇すれば株は安くなり、10年債利回りが下落すれば株は高くなります。

ドル安でこれから起こるのは重要なことは米国債利回りの低下です。