ひろ投資の大原則ブログ

株と国債の長期分散投資、守りも重視します。

シンプルに考えると株価は下落する

株価は下落すると考えています。理由はシンプルに「FRBが利上げする」からです。以前どこかの記事で見かけましたが、「FRBが金融緩和をしているときに株価は上昇していた。今は金融引締めをしているのだから株価は下落する」とありました。これはシンプルですが真実だと共感しました。


金融緩和と金融引締めは真逆です。難しいことを書けばキリがありませんが、要点は緩和はお金を人々に行き渡らせることで、引き締めは人々からお金を吸い上げること。緩和は景気を良くし、引き締めは悪くします。


投資家は金融緩和時には、このシンプルな構図を信じ、株式にお金を投じ、資産を増やしてきました。しかしFRBが真逆の金融引締めを行っている現在、投資家は手のひらを返し、このシンプルな構図を信じることをやめています。


☆この記事で言いたいこと☆

FRBが金融引締めを行っている今、シンプルに考えると株価は下落する


行動経済学的には

行動経済学では、人間は自分に都合の良いことしか信じない傾向にあるといわれています。特に投資という損得の場において、その傾向は著しいです。「いや、今回だけは違う」「以前とは状況が違い、FRBは株式市場のことを考えているはずだ」「株価は上がっている」。最近、株価が急反発したのは、投資家が自分の信じたい情報だけを見ていた証ではないでしょうか。


確かに今回は違うかもしれない。しかしいつもと同じでFRBの利上げが経済を悪くするかもしれない。どういう状況なのか把握するために、投資家は現実を見なくてはいけません。


・多くの投資家が見ているS&P500で200日移動平均線を超えたのか

FRBはインフレ下の状況で金融引締めを行うのか

・経済指標はどうなっているのか

・企業業績はどうか

・米国民の家計の状況はどうなのか


これらを見ると、かなり悪材料は揃っています。株価が下がる材料です。これらを見た上でそれでも買いだと思うなら買えばいい。


FRBと戦わない

株式投資をしていると、投資家はFRBの動向を常にチェックする必要があります。「don`t fihgt the fed」という言葉がありますが、FRBの行動に沿った株式運用が求められます。


FRBは金融引締めを行っています。そうであれば株は買わないのが基本。


FRBも好きで金融引締めをやっているわけではありません。できることなら、皆がハイになれる金融緩和をやりたいはずです。しかしFRBの目的に「安定した物価運営」とあるわけですから、インフレ率の高い今、インフレを抑える行動を取らざるをえない。


FRBはインフレを抑えるためにお金の量を減らしたり、世の中の総需要を減らそうとしています。FRBはいま時点で金融引締めを行っている。そうした中、株が上昇する方向で動くのは難しいのではないでしょうか。


今は様子見か、売り

今、長期投資で株を買うのは普通にしていいと思います。私も積立投資をしています。今の株価下落は数年立つと、ほんの些細な出来事になっていると思います。


ただし短期で買い向かうのは、FRBに戦いを挑むようなものです。今は様子見か、もしくは売りから入るのを検討するべきではないでしょうか。