米国株×日本株

米国株はインデックス、日本株は配当金投資

ジャクソンホールでのパウエル議長の発言は完璧だった。そして投資家の仕事はまだ続く。

注目のジャクソンホールでのパウエル議長の発言がありました。議長の発言は完璧な内容でした。明らかにタカ派の内容で、株式市場の楽観を払拭しました。


議長の発言にあったように、インフレを野放しにすることは長期的な経済へのダメージを放置することになります。それを除くには、短期的な痛みは避けられないと議長は言及しました。これは明らかに正しく明確な答えです。


株式市場は一年間ほど弱い動きが続くかもしれません。しかし株価はその後の2~3年後には強い動きを見せると思います。より広い視野でみれば、今回の利上げは株価上昇の下地を作ったといえます。



☆今回の記事で言いたいこと☆

ジャクソンホールでのパウエル議長の発言は完璧だった。これでインフレは退治される道筋ができた。短期的に株価は下がるだろうが、長期的には株価が上昇する下地を作った。またパウエル議長はインフレを退治した名FRB議長として名を残す。

株式市場の楽観は全滅するかもしれない

議長の発言をうけて株価は大幅に下落しました。今回の株式市場は明確に間違えていました。楽観が市場に広がりつつありましたが、議長が楽観を払拭した形です。しかし今回の議長のタカ派発言は事前に予想され得たものでした。


ジャクソンホールでのパウエル議長の発言は、タカ派トーンになると予想される - スタークジェガンの投資ブログ


当ブログでもジャクソンホール直前の記事で予想していました。何も当ブログだけでありません。


そう考えられた理由の1つは「議長以外のFRB幹部たちはインフレはまだ終わっていない。政策金利を引き上げる」とずっと言い続けていたからです。株価が上昇している中で、FRB幹部はこれらの発言をしていましたが、株式市場は無視していました。ようやく議長の発言で理解できたようです。


また当ブログでは「シンプルに株価は下落する」という記事も書きました。


シンプルに考えると株価は下落する - スタークジェガンの投資ブログ


シンプルという意味は「FRBが金融引締めをするから株価は下落する」という意味です。金融緩和で株価は上昇したのだから、逆に金融引締めでは株価は下落するという記事です。記事の中でも書きましたが、

人間は自分に都合の良いことしか信じない傾向にある


この傾向は行動経済学によって言われていることですが、先日までの株価上昇を見ると、人間は変わらんなということを改めて思いました。


パウエル議長はバーンズ議長にならずにすんだ


パウエル議長、高金利維持する可能性高いと示唆-転換期待裏切る - Bloomberg

パウエル氏、ジャクソンホールで「やるべきことをした」-サマーズ氏 - Bloomberg


パウエル議長は明らかにタカ派金利を引き上げる発言をしました。インフレを退治する明確なメッセージです。これでパウエル議長は後世に不名誉を残さずにすみました。


話は過去に遡りますが、歴代最悪のFRB議長と言われている人がいます。1970年代のFRB議長、バーンズ議長です。理由は政治的な理由からインフレを放置したことです。インフレを退治するためには利上げが必要ですが、政治家には利上げは嫌われます。なぜなら利上げは経済を悪くするので、政治家は選挙で不利になるからです。


バーンズFRB議長はインフレを退治することをせずに、政治家に嫌われないように利上げをしなかったことで、後世にまで歴代最悪のFRB議長と言われるようになっています。ちなみにこのときにインフレを退治しなかったことで、1980年代のボルガ−議長の登場と約20%の政策金利が出てくることになります。


パウエル議長はバーンズ議長にならない道を選びました。明確に利上げをする道を選び、インフレを退治したFRB議長として名を残せると思います。当然、2021〜2022年にかけての「インフレは一時的」といってインフレを放置し、拡大させた責任は後世にも知られるでしょう。ただ姿勢を転換させてインフレ退治の道を選んだことは、ボルガー議長のように伝説的な名を残すほどではないでしょうが、後世には評価されると思います。


とにかくこれでインフレは退治される

いろいろ書きましたが、とにかくこれでインフレ退治の道筋ができました。パウエル議長の発言は完璧でした。


ただし投資家の仕事はこれで終わりではありません。むしろこれからでしょう。株価が下落することが予想される中、売りから入るか、それとも現金で行くのか。そしてこれからは株の買い時を探る時期でもあります。


【米国】1979〜1985年のFRB政策金利、消費者物価指数、S&P500のデータと推移。 - スタークジェガンの投資ブログ


この記事を見てください。インフレが安定的になった1984年以降、そしてFRB政策金利を下げ始めた1984年以降のS&P500の動きを見てください。記事にも書いていますが、株価は大きく上昇しています。


投資家の仕事はまだまだ続きます。