ひろ投資の大原則ブログ

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【VTIの動き・10月18〜22日】VTI+1.57%。決算良好で株価大幅高。

目次


VTI(Vanguard Total Stock Market)の、先週1週間の動きを振り返り、今後の役に立てようという記事です。

1.VTIと主要指数の動き

まずはVTIとS&P500、NYダウ、ナスダック、ラッセル2000といった、主要指数の先週1週間の動きです。

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Investing.comより参照


VTI+1.57%、S&P500+1.64%、NYダウ+1.08%、ナスダック+1.29%、ラッセル2000+1.04%となりました。企業決算が良好なことで、株価は上昇しています。


2021年の傾向として、ナスダックやNYダウよりS&P500、VTIが強いことがあります。ナスダックとNYダウが交互に上げても、結局は総合的にS&P500が勝っているパターンが多いです。ナスダックが一番強くないというのが、以前とは随分、様変わりしたなと言う印象です。


株安の要因とされてきた「中国恒大問題」は、世界経済を混乱に落とし込むほどとは捉えられなくなってきたようです。またインフレ懸念も前回の消費者物価指数で、とりあえずは落ち着いた数値がでていました。このあたりの「中国恒大」「インフレ懸念」「米国の債務上限問題」への懸念が幾分か和らいだことが、強気相場が戻るきっかけとなったと思います。


ただし株高の背景に米国経済の強さがあります。小売売上高やISM指標、企業決算が市場予想を上回っていることで、それが再確認されています。いろいろリスクはあるが、米国経済は強い。これが一番の株高の理由かもしれません。


2.VTIのチャート

次にVTIのチャートです。


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綺麗に前回の高値まで戻ってきています。ここまで急反発で戻してきています。ただしこれからも急上昇するかといえばどうなのか。これから株価の下落があるのか。高値で1度足踏みする可能性もあります。


とりあえず1つのリスクとして、米国の債務上限問題があります。前回は棚上げしただけなので、もう一度確実に問題は再浮上します。この問題に再び脚光が当たりリスク化すれば、株価の下落もあり得ます。


3.主要指数の予想PER

主要指数の予想PERです。ウォールストリート・ジャーナルより参照しています。S&P500の予想PERは22.17、ナスダックは28.95、NYダウは18.93、ラッセル2000は33.09となっています。全て前回より高くなっています。


4.米国10年債利回り

株価に大きな影響を与える、投資の大事な指標の米国10年債利回りの動きです。先週金曜日時点で、1.638%となっています。

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Investing.comより参照


10年債利回りは先週に比べて上昇しています。ただし上昇しても株価は高くなっているので、1.6%台に上昇しても株価には影響がないようです。「1.6%程度の金利は株価に影響を与えない」といっていいのかもしれません。


5.経済イベント

先週1週間の重要な経済イベント、指標です。

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Investing.comより参照


今回はパウエル議長の発言しかありませんでした。「テーパリングはやる」「金利引き上げはまだ」「インフレを懸念していて、高くなれば躊躇なく行動を取る」というのが内容でした。


株式市場は反応を見せませんでしたが、もしインフレがこれ以上高くなるようだと、FRBは2022年にも金利を上げると思います。インフレが収まれば2023年?でしょうか。


6.今後のVTI

これらの動きを見て、VTIについて考えてみました。基本は様子見です。売ったり買ったりしない。現在キャッシュポジションが1割強あります。もし12月に向けて、債務上限問題からの株価が下落があれば買いたいです。債務上限問題は発生しても、確実に解決される問題です。そこがリスクとして浮上すれば買いのチャンスだと思います。


もう一つの買いの理由として、米国経済の強さと冬のクリスマス商戦があります。これまでの米国の小売売上高を見ると個人消費はかなり好調。この流れでクリスマス商戦も行くと思います。米国民はコロナ化で金を使えなかったので金を持っているので余力があります。個人消費が強いと、他の指標もだいたい強い。


ただし株価は下がったりせずに、このまま上がる可能性もあるし、横ばいの可能性もあります。そうなればなかなか株を買えません。そうなれば定期的な購入をしたいと思います。


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