目次
- S&P500の動き
- Nasdaqの動き
- Russel2000の動き
- VYMの動き
- 日経平均の動き
- 中国CSI300の動き
- ユーロストックス50の動き
- 原油WTIの動き
- アメリカ10年債利回りの動き
- 金の動き
S&P500の動き
非常に難しいチャート。このまま突き抜ければ大きな上昇トレンドを形成し、これまでの弱気相場の転換となるかもしれない。しかしファンダ的に考えると、インフレ指標が改善されない限り、なかなか難しい。
というのも一番に考えるのは「FRBの政策金利」だからだ。政策金利を引き下げると株価は上昇し、上げると株価は下がる。もっとも株価は先回りして考えるので、FRBによる利下げを織り込んだ時点で株価は下落を止めるだろう。
しかしインフレが継続して上昇する状況だと、FRBによる金利引き上げも継続するという判断になる。例えばインフレ指標が鈍化すれば利下げも視野に入るが、上昇の継続が確認されれば、利下げの可能性はまだ早いということになる。
そういう風に考えると、13日のインフレ指標の発表は非常に大事。これ次第で株価や政策金利などが下がるか上がるかが決まるだろう。
Nasdaqの動き
基本はS&P500と同じ。違いはナスダックのほうが戻りが早い。先行きに敏感な動きを見せている。そう考えると、今は株価の底にいるのかもしれない。長期投資の人はまさに今が買い時だろう。
Russel2000の動き
S&P500、Nasdaqと同じ。動きはナスダックよりやや鈍く、S&P500より鋭い。いま時点では、敏感なナスダックや小型株が買い戻されている。ただしインフレ指標が高くなればやられるのは、ナスダックやラッセル。
VYMの動き
VYMはディフェンシブ系が多く、今回の株価上昇の戻りは鈍い。ただし株価の変動が低いので、今年一番やられていないのはディフェンシブということになる。個人的には買うことはないが、ディフェンシブ系の動きをチェックするにはVYM。
日経平均の動き
日経は金曜日の動きには驚いた。安倍元首相が銃撃された途端に株価は下げた(安倍元首相のご冥福をお祈りいたします)。日経はここのところ上昇しているが、日経は中国株の影響を受けている気がする。FRBを見ている人間にとってはやはり米国株のほうが素直で良い。ただし日本時間で株を買えることは有意義なときがある。
中国CSI300の動き
中国株は強いが、ここ最近は横ばいが続いている。MACDがやや気になるが、落ちたところでは買いが入りそう。上海のコロナ再拡大ニュースもあるし、中国は難しい。
ユーロストックス50の動き
ユーロもここ3日間は強い。しかしこの動きを継続できるか。基本的には全部そうだが、米国も日本も弱気相場だということを忘れてはいけない。基本は下を見ておく。ただしこの状況が反転するときは必ず来る。それが近づいている気はするが、簡単に反発狙いの投資をしてはいけない。
原油WTIの動き
これはかなりキレイな下落チャートを形成している。原油は下落サイクルに入ったか。原油が下がればインフレ指標も下がる。ただし実需的に、ウクライナ戦争の影響、世界の景気動向、中東の産油状況を考えると一筋縄ではいかない。ただしそれに何よりも勝るのがFRBによる利上げ。利上げがあるので、時間はかかるがインフレはいずれ落ち着くだろう。あとは時間の問題。