ひろ投資の大原則ブログ

株と国債の長期分散投資、守りも重視します。

【6月13日・投資の視点】ユーロドルの売り

目次

概要

現時点の、米国株、米国債、為替、10年債利回り、その他の資産の視点です。強弱、リスクなど現時点での視点を分析します。


1.10年債利回り

基本は上昇傾向と見ています。やはりインフレ高が進んでいますので、FRBは利上げをやめられないことが背景にあります。しばらくの間、10年債利回りが上に行くことや、横ばいの動きがあると思いますが、下にいくことはあまり考えられません。


正直なところ、先日のCPIのコア指数は鈍化傾向にあり、インフレ懸念はエネルギーと食料に限られることが分かったわけですが、そこのところはフォーカスされていません。そもそもエネルギー価格上昇はウクライナ戦争が大きな原因であり、FRBに戦争を止める直接的な力はありません。


ですからFRBの利上げは「経済を悪化させる、エネルギー価格は下がらない」と最悪な結果を招くリスクがあります。そこに焦点があたると、FRBは大幅な利上げをしない可能性もあるかなと考えていますが、考えすぎな可能性があります。


ただしもしウクライナの戦争が終わると原油価格がさがり、インフレ懸念も和らぐ可能性はあります。そうなると10年債利回りも下がる可能性はあります。


2.米国債

10年債利回りと同じですが、国債価格は下落傾向だと思います。下がらないにしても横ばい。FRBによる利上げに加え、資産縮小も行われていますので、流れは国債下落です。


3.為替

為替はドル高の流れです。米国のインフレ高、そして金利上昇を受けドルは買われる流れです。あとは通貨ペアが大事です。


ドル円中央銀行の明確な政策の違いがあります。ただし日銀による為替介入の話もちらほら出てきています。介入の話は随分前からニュースになっています。正直、そろそろあってもおかしくはないですが、やらないのではないかという考えもあります。


というのも、まず日銀の政策により円安になっているのは間違いないわけで、政府・日銀は円安に持っていく政策をしているのに、為替介入はおかしいだろうという考えがあります。次に政府・日銀は、「円安⇒物価高⇒インフレ進展」を期待しているわけで、自らその流れを壊さないだろうという考えもあります。正直、間違ったインフレの進み方かもしれませんが、これくらいのショックを与えないと日本にはインフレは起きないと思いますので、個人的にはある程度理解はしています。


長くなりましたが、日銀介入が囁かれる中、ドル買い円売りのポジションは一定のリスクがあると考えています。


一方でユーロドルならば素直に、ドル買いユーロ売りでいいのかなと考えています。というのも先日、ECBのラガルド総裁が若干ハト派な発言をしたところ、ユーロ安トレンドが出ています。このトレンドに乗るのが良いと考えています。


4.米国株

米国株の買いはないです。正直なところ、かなり安くなっているので、これ以上の下げは買いという思惑も出てくる可能性はあります。ただし今は環境が悪すぎるので、買いから入るのはやめたほうがいいです。


ちなみに売りから入るのも私はやめようと考えています。というのも気になることがあり、先日のCPIですが、総合は上昇しましたが、コアCPIは鈍化傾向が見てとれました。インフレはエネルギーと食料価格の上昇が懸念であり、その他は鈍化傾向にあることが分かっています。そこに焦点があたると、万が一ということもあるので、売りもリスクありと判断しています。


5.その他

中国株は良いのかなと考えていましたが、再びコロナ懸念が高まっています。やはり中国関連はすんなりとうまくいく資産ではないことを痛感しています。


一方でゴールドは長期的にみれば買いかなと考えています。今、買いから入るならゴールドですが、上昇は遅いと思われますので、長い視点を持つ人はゴールドはいいかもしれません。


6.今、有利な資産は?

ユーロドルの売りかなと考えています。