ひろ投資の大原則ブログ

株と国債の長期分散投資、守りも重視します。

【6月8日どの資産を持ち、どう稼ぎ、どう撤退するか】中国株、ドル買い円売り

目次

結論


今は何を持つべきか ⇒ 中国株、ドル買い円売り。ただし今週は消費者物価指数というビッグイベントを控えるため、特に少量のポジションが重要。


ではこの結論に至った理由を書きます。


FRBの動きから考える

まずは基本となるFRBの動きから考えます。


FRBの基本的な行動は「インフレを退治するための金融引締め」です。ですから金融市場の基本的な流れは「株安、米国債安、ドル買い」となります。ただ当然のことながら、そんなに単純に相場は動きません。


問題はインフレがピークアウトするのか、または9月のFRBの利上げはどうなるのかです。6月10日に消費者物価指数が発表されますが、この指数が低ければ(インフレに鈍化傾向が見られれば)、FRBは利上げを急がなくて良いということで、「株高、米国債高、ドル売り」となります。一方で指標が高ければ(インフレが上昇傾向になった場合)、FRBはさらなる利上げをしなくてはいけないということで、「株安、米国債安、ドル買い」となります。


このブログを書いている時点、6月8日では株式市場がどう動いても大した問題ではないです。なぜなら相場の流れができるかもしれない、6月10日以降が本当に重要だからです。6月8日から6月10日(消費者物価指数が発表される前)までは、むしろリスクを減らす期間です。投資において重要なのは、過大なリスクを取らないことです。


今持つ銘柄の理由と撤退方針

・理由

まず米国株式や米国債などは持ちません。なぜならリスクが高いからです。消費者物価指数次第では、上にいっても下にいってもおかしくはありません。ギャンブルをしたい人はやればいいと思います。


ただし米国と関係する「ドル買い円売り」ポジションを、私は少量持とうと考えています。理由はモメンタム(勢い)があるということと、日米中央銀行の政策スタンスの違いが明快だからです。消費者物価指数が予想を下回っても、ドル円に関しては中央銀行のスタンスの違いが、相場を支えられる要因になります。ですからリスクはあるのですが、米国株式や米国債に比べるとリスクは低くなると考えています。


次に持つポジションは「中国株」です。これはFRBではなく、中国の中央銀行や政府の政策の問題です。上海のロックダウンが解除され、中国は経済対策を打っています。最悪からの脱却、株がずいぶん安い状況からの政策ですので、リスクは低いのかなと考えています。


ただしこちらも慎重に投資すべきです。世界的な株安はまだ終わっていない可能性もあるからです。中国政府が経済対策をうっても、世界同時株安になれば中国株も株安を免れないでしょう。ですから3回にわけて買うようなイメージで、まずは1度目の買いを入れています。



・撤退方針

中国株式に関しては少し長期で考えています。中国政府が政策を撤回でもしない限り、ある程度の期間は持つ予定です。ただし中国政府なのでそう簡単に撤回はしないでしょうし、経済対策が効くまでやるでしょう。


ドル円に関してはドル買い円売りを見ています。しかしこのポジションは中国株ほど期待していません。基本的に為替は風景がすぐに変わります。消費者物価指数が予想より低い、インフレがピークアウトしたような結果がでれば、すぐにポジションを閉じます。



※このブログは短期売買を中心に取引しています。ですから予想が外れたらすぐに逃げる、またはそれを見越してポジション数量を少なくなるなどのリスク対策を行っています。その点をよく考えて自ら投資を行ってください。