ひろ投資の大原則ブログ

株と国債の長期分散投資、守りも重視します。

【3月28〜4月1日米国株まとめ】株式市場の現状とこれから、行動。

目次

概要


米国株式市場の状況を把握し、今後の投資行動を考える記事です。この記事は米国株のことをもっと知りたい、いい加減初心者を脱したい投資歴15年以上の投資家が書いています。ですので自分と同じ初心者を脱し、さらに極みを目指すハードな方に読んでもらいたい記事です。記事を読んでもらうといろいろな視点から見ることができると考えています。


まずはこの記事の結果から書きます。


現在の状況  ⇒  株価は強い状況です。調整局面を挟む可能性は高いですが、基本的に上目線で見ています。


今後の予測  ⇒  今週は調整相場だと見ています。上昇もありえますが、横ばい、下落を見ています。むしろ下落してくれれば押し目とみて買向かいたいです。中長期では上目線を見ています。基本的に企業業績が好調で、雇用もしっかりしているので、最悪なことにはならないと考えています。


株価の上昇、下落の可能性  ⇒1週間という単位では下落はありえます。ただし中長期的には上目線、もしくは横ばいを想定しています。下落が最もないパターンと考えています。横ばいを想定しても、安いところで買っていけば大怪我はしないのかなと見ています。


今後の投資行動  ⇒  まず今週は押し目を狙っていきます。現在保有割合は株84%、現金26%。これを今週に86%、次週88%、翌々週に90%に持っていきたいと思います。最後の週の4月28日にアップルの決算発表があり、良い決算を出すと思いますので、その翌週が株価のピーク。5月1週に株を売るのが今の所の想定です。



次にこの結論に至った理由を1つずつ書いていきます。


1.VTIと主要指数の動き:


VTIとS&P500、NYダウ、ナスダック、ラッセル2000といった、主要指数の1週間の動きです。VTI+0.21%、S&P500+0.06%、NYダウ-0.12%、ナスダック+0.65%、ラッセル2000+0.27%となりました。

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Investing.comより参照


ウクライナ停戦合意の進展が前進するかしないかで株価は上下していましたが、このニュースの影響は小さくなっている気がします。むしろ今はニュースよりもテクニカルや相場の勢いで株価が動いている気がします。というのも米国のインフレ状況やリセッションなどリスク要因は多々ありますが、それでも株価は上昇しているからです。


リスク要因は多々ありますが、現時点で株価は強い状況です。急激に上昇したので株価の下落はありえますが、基本的に上目線でいればよいのではないでしょうか。


2.S&P500のチャート:


次にS&P500のチャートです。

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Investing.comより参照


50日移動平均線や200日移動平均線を上回っています。ですから基本的には強気相場と解釈しています。調整がきたら押し目狙い、これが当面の戦略になると思います。ただしあまり早く飛び乗らずに、時間を分散して少しづつ買いを入れるのが良いと考えています。


3.主要指数の予想PER:


主要指数の予想PERです。S&P500の予想PERは20.11、ナスダック100は26.09、NYダウは18.16、ラッセル2000は23.96となっています(ウォールストリート・ジャーナルより参照)。


少しづつ高くなってきました。20倍を超えると高いなという気がします。利上げが始まっている状況では以前のように22倍などという高い水準は適正ではないと思われます。リスク要因は多々ありますので。


4.米国10年債利回り:


株価に大きな影響を与える米国10年債利回りの動きです。先週金曜日時点で、2.389%となっています。先週は2.488%でした。約1%の下落となっています。

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Investing.comより参照


やはり急激に上昇した反動がでたのでしょうか。約1%の下落となっています。今後の乱高下が続くと思われますが、基本的には金利は上昇すると見ています。


5.市場が見る政策金利予想


市場の2022年6月15日時点の政策金利予想です。


一番高い予想金利は1.25〜1.50%で63.9%となっています。前回は66,2%でした。次に高い予想金利は1.00〜1.25%で26.2%となっています。前回は29.9%でした。

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cmegroupより参照


市場の2022年12月14日時点の金利予想です。

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cmegroupより参照


一番高い予想金利は2.50〜2.75%で38.0%となっています。前回は26.9%でした。次に高い予想金利は2.25~2.50%で36.1%となっています。前回は41.7%でした。


金利見通しは上方向にシフトしています。6月時点で1.25~1.50%ですので、5月6月のFOMCは2回とも「0.50%」の利上げをすると予想されています。そこま大胆な行動をFRBがするのか私のような素人は驚いていますが、今のインフレ動向ならやらざるを得ないと踏んでいるのでしょうか。


6.FRBの動き:


FRBの動きです。相変わらず利上げ発言、タカ派発言が相次いでいます。問題はどのくらいのペース、幅で利上げをするかでしょう。高いインフレ率ですので、高い利上げも必要と思われます。


7.経済指標:


先週1週間の重要な経済イベント、指標です。

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Investing.comより参照


まずはPCEデフレーター。予想6,4%、結果6.4%。市場予想と一致していますが、前月より上昇しています。物価の伸びは続いていると解釈されます。


次に雇用統計。予想49.0万人、結果43.1万人。失業率の予想3.7%、結果3.6%でした。増加数は予想を下回っていますが、失業率は予想を上回っています。前月分が上方修正されたこともあって、失業は改善されていると解釈されています。この結果、米国の雇用に関しては、非常に力強い状況が続いています。


最後にISM製造業。予想59.0、結果57.1。予想を下回りました。経済指標では唯一ここが気になります。2月に比べ雇用やサプライチェーンの問題に一定の進展はあったようですが、ロシアのウクライナ侵攻もあり、まだまだ解決には程遠いようです。


8.米国家計の債務返済比率:ここはまだ大丈夫


米国の家計の債務返済比率です。2021年第3四半期時点で9.21となっています。コロナ前の2019年頃は9.5を超えるのが普通でしたので、今の9.21は歴史的に見ても低い水準です。現在、高インフレが家計を圧迫していると見られ、現在はもう少し上昇していると思いますが、まだまだ安全だと思います。


9.今後の企業EPS:企業業績は強い


今後の企業業績について考えます。

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FACTSETより参照


米国企業の業績は上昇基調です。インフレは進んでいますが、企業による価格転嫁も進んでいるようです。インフレで売上、利益ともに上昇しているのかもしれません。価格をあげて同じくらい売れるのならば、利益率は一定です。


10.まとめ:今後の米国経済と株式市場、そしてVTI


これまでの事実を考察し、もう一度今後の米国株式市場とVTIについて考えてみます。


現在の状況  ⇒  株価は強い状況です。調整局面を挟む可能性は高いですが、基本的に上目線で見ています。


今後の予測  ⇒  今週は調整相場だと見ています。上昇もありえますが、横ばい、下落を見ています。むしろ下落してくれれば押し目とみて買向かいたいです。中長期では上目線を見ています。基本的に企業業績が好調で、雇用もしっかりしているので、最悪なことにはならないと考えています。


株価の上昇、下落の可能性  ⇒1週間という単位では下落はありえます。ただし中長期的には上目線、もしくは横ばいを想定しています。下落が最もないパターンと考えています。横ばいを想定しても、安いところで買っていけば大怪我はしないのかなと見ています。


今後の投資行動  ⇒  まず今週は押し目を狙っていきます。現在保有割合は株84%、現金26%。これを今週に86%、次週88%、翌々週に90%に持っていきたいと思います。最後の週の4月28日にアップルの決算発表があり、良い決算を出すと思いますので、その翌週が株価のピーク。5月1週に株を売るのが今の所の想定です。