ひろ投資の大原則ブログ

株と国債の長期分散投資、守りも重視します。

【2月23日・米国株チェック】株価は弱含んでいる。表面ではウクライナ問題だが、根底にFRBの政策金利の行方。

目次


この記事では今週の米国株式市場の状況をチェックします。日曜日に今週の見通しを書いた記事を書きましたが、それと照らし合わせていきます。


最初に結論を書きます。現在の株式市場の状況はリスクオフモードです。今週の株式市場は弱含むとみています。ウクライナ問題がさらに激化すれば、もう一段安もありえます。一方で1月後半の安値で止まってくれれば、一旦は落ち着く可能性もあります。


投資行動は2022年後半に株高が進むとみて、7月くらいまでに株式比率を徐々に100%に持っていく考えです。現在の株価は弱くリスクオフ要因は満載ですが、株式市場のすべてを破壊するような要因ではないです。少しはリスクを取っても良いかなと考えています。


次にこの結論に至った経緯を1つずつ解説していきます。


1.今の現状と日曜日の予想:株価は弱含み

現在の状況と日曜日に記事の見通しを比べます。現在の状況は、根底にあるFRB政策金利の行方が重しとなり、そこにウクライナ問題が重なって、リスクオフとなっています。日曜日の記事では「弱含む展開だが、底が固まってくれれば」と見通していました。



Twitterフォローよろしくおねがいします。毎日米国株についてコメントしてます。)株価は現在のところ弱含んでいます。大事なことは、前回の下値で下げ止まれるか。前回の下値、S&P500でいえば4300で止まれるか。すでに4300まで下落しているので、ここで下げ止まれば底がいったんは固まるので安心できます。


逆に一気に底を割り、下値を更新する可能性も十分にありえます。


2.米国10年債利回り:1.9%台でうろうろ

株価に大きな影響を与える、米国10年債利回りの動きです。23日時点で、約1.94%となっています。今週に入り、一時1.8%台に突入しましたが、再び1.9%に戻っています。FRBによる金利引き上げによる金利上昇=国債売りと、ウクライナ問題によるリスクオフ時の国債への資金流入国債買いの2つの動きがあります。


3.リスクオン要因とリスクオフ要因:リスクオフが勝る

現在のリスクオン要因とリスクオフ要因です。リスクオン要因は米国景気の強さと、それに伴う企業業績の好調さです。リスクオフ要因はFRBによる政策金利の引き上げの動向、ウクライナ問題、インフレの高さ、金融引締めによる景気鈍化の可能性です。現在はリスクオフ要因が勝っています。市場は強気にはなれていません。


このリスクオフ要因の解決には時間がかかりそうです。特にFRB政策金利の引き上げはどうなるのか。時間がかかる問題で、これが市場の足を引っ張り続ける要因となっています。


4.経済指標の状況:住宅とPCEデフレーター

今週の経済指標の状況です。
 

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YahooFinanceより参照


今週は住宅指標とPCEデフレーターの発表があります。


5.動いているセクター、銘柄:原油価格はイラン復帰で上昇しづらい

大きく動いているセクターや銘柄のチェックです。原油は90ドル台前半で上値を終えていません。ウクライナ問題はありますが、イランとの核合意が成立間近でイラン産の原油が市場に出てくる思惑から、原油価格は上昇できていません。


金価格は少し上昇しています。ただ金にはなかなか資金が流入しづらい状況が続いています。ナスダックやハイテクセクターは火曜日22日に限っていうと、特別に売られたという状況ではありませんでした。


6.まとめ:株価は上昇か下落か、今週と中〜長期、VTIに対する見解

まとめです。株価は上昇か下落か、今週と中〜長期にわけて考えます。VTIについても考えます。


今週の株価は弱含むのが基本シナリオです。ウクライナ問題でさらにリスクオフモードに突入し、前回の下値を割る可能性も視野にいれています。一方でロシアとアメリカが何かしらの妥協を見い出し、これ以上の事態悪化がなければ、株価はいったん落ち着く可能性はあります。


中〜長期は2022年後半に株価が上向く可能性も考えています。ただし米国経済がインフレの高さに腰折れしてしまったり、政策金利の引き上げにより鈍化してしまえば、株価は上昇できない可能性はあります。


要はどんな事態も起こりえるわけですが、自分の投資行動としては株式比率を2月75%、3月80%、4月85%、5月90%、6月95%、7月100%に持っていく方向で考えています。もちろん状況によって変化は生じますが。


現在の状況「米国経済は強い」が私の投資行動のベースです。米国民は金を持っています。インフレが落ち着けば、株価は上昇する可能性を見ています。