目次
VTIの動きを1週間の間隔で、定期的にチェックしています。
1.VTIと主要指数の動き
VTIは1週間で+0.67%上昇しました。主要指数のほうはNYダウは−0.24%の下落でしたが、S&P500とナスダックは上昇しています。これでVTIは年初来+20.37%となり、20%を超えました😁。VTIは上昇が続いています。ただしいつものように世界経済に問題の種は消えません。株式市場は怖いところですから、いつ下落がきてもおかしくないことだけは覚悟しておきます。
一方、日経平均は大幅高となっています。先週のパウエル議長の発言で良い流れが続いていましたが、菅首相の退陣を受けてさらに上昇。菅首相の退陣は日本にとってプラスになるのでしょうか。(まあ、正直、ワクチン接種のスピードなどよくやっていたかもしれませんが、菅首相は首相という感じではなかった気がします。官房長官的な枠割が合っていた気が)
2.経済イベントなどの影響
先週は重大なイベント「雇用統計」がありました。結果は+23.5万人増と市場予想の72.8万人に届かず。米国の景気の落ち込みが懸念される展開になりました。
市場の予想通りには雇用の回復は進んでいない様子です。米国経済がコロナ以前に戻るには、なお時間がかかるということでしょうか。米国では求人数は多いので、失業者が求めれば雇用はありそうな気もしますが、ミスマッチや政府の失業手当てなどあり、雇用に踏み切れない人も多いのかもしれません。
一方でFRBによる量的緩和の縮小(テーパリング)が遅れることは、株式市場にとってプラスというのがセオリー。景気の減速懸念とテーパリングの開始時期の綱引きによって、今後の株式市場は横ばいの展開となるかもしれません。
しかしインフレが進み、景気が悪くなる可能性もあり、米国が「スタグフレーション」という厄介な現象にならないか心配です。
3.気になった個別銘柄
アファームとZOOMの株価の動きが激しかったです。
アファームは週間で37.04%と大幅高。ホルダーの方おめでとうございます。アマゾンがアファームを採用というニュースです。これは明らかにアファームにとってビッグニュースです。巨大サイトアマゾンに購入ボタンが採用されるのだからすごい話。+37%どころの話じゃない気がします。まだ行ける気が。
次にZOOM。今後の成長鈍化警告で株価はマイナス12%。一時期、株式市場で話題を振りまいたZOOMでしたが、オンラインビデオ会議システムの成長鈍化が顕在化しています。まあ今はマイクロソフトやグーグルも力を入れているので、「ZOOMじゃなくても良い」というのはあるかもしれません。マイクロソフトをメインに使っている会社は、マイクロソフトに移行しているのかもしれません。
私は以前、ZOOMだけに集中投資するという愚かな投資法を行っていました。少し利益がでたときに売りましたが、売っていてよかった。「どんなに素晴らしい企業でも株価下落はありえる」ということを再考させてくれたZOOMです。
4.主要指数の予想PER
S&P500の予想PERは22.26となっています(WSJより)。最近はほぼ変わらずです。ただし平均は18倍くらいといわれてますので、株価は高い水準といっていいのかもしれません。
5.米国10年債利回り
米国10年債利回りは1.326%となっています。先週とほぼ変わらず。雇用統計が発表されて金利はやや上昇しています。