ZOOMのFIVE9買収ニュースまとめ。ZOOMの今後の成長よりも、株式の希薄化が気になった。

2021年7月19日、ZOOMがFIVE9の買収を発表しました。


investors.zoom.us


このニュースが伝わった後、ZOOMの株価は2%以上下落。翌日の株価は+0.45%でしたが、S&P500やナスダック、同じような株価の動きをするクラウドストライクやドキュサインのパフォーマンスを下回りました。


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今回のZOOMによるFIVE9の買収はどういうものだったのか。ニュース記事をまとめてみました。

ZOOMによるFive9買収はいろんなサイトが報道していて、世の中の注目が集まるニュースだった。私が気になったのは、今回の買収で既存株主の株式価値が希薄化されたこと。だから株価は下げで反応したんだ。

報道したニュースサイトと、各サイトで大事な部分を抜粋

まずはTECH CRUNCH。「ZOOM初の大型買収。クラウドコールセンターサービスを提供するFive9を147億ドルで買収。2022年前半の完了予定後、ZOOMの事業部門になる」


jp.techcrunch.com

Zoom(ズーム)は過去1年間の目覚ましい株価上昇を利用して、初の大型買収を行った。2年前のIPO時には約90億ドル(約9850億円)と評価されていた人気のビデオ会議会社は、米国時間7月18日夜、クラウドコールセンターサービスを提供するFive9(ファイブ9)を約147億ドル(約1兆6000億円)で買収することで合意したと発表した(全株式による取引)。

設立20年のFive9は、2022年前半に完了する予定のこの取引の後、Zoomの事業部門となると両社は述べている。


次にNHK。「Five9は在宅勤務でも顧客対応できるクラウドサービスに強みを持つ」


www3.nhk.or.jp

ファイブ9は、在宅勤務でも顧客対応ができるクラウドサービスに強みを持ち、ズームとしては、自社のビデオ会議システムと合わせることでサービス内容の強化につなげるねらいがあります。

今回の買収について、ズームは「自社のプラットフォームを強化する方法を継続的に模索しており、顧客の満足度をあげるためには自然な流れだ」としていて、買収による相乗効果に期待を寄せています。


ブルームバーグ。「買収は全額、株式交換による」


www.bloomberg.co.jp

約147億ドル(約1兆6160億円)相当の全額株式の買収となる。発表資料によると、ファイブ9の株主は保有株1株につき、ズームのクラスA普通株を0.5533株受け取る。買収後、ファイブ9はズームの事業部門となる。株主の承認を前提に2022年上期の手続き完了を見込んでいる。


ロイター。「ビデオ会議システムは競争が激化し、ZOOMはズームフォンやズームルームスに軸足を移している」


jp.reuters.com

新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)下で注目を集めたズームは現在、クラウドベースの電話サービス「Zoom Phoneズームフォン)」や会議室と外部をつなぐ会議システム「Zoom Rooms(ズームルームズ)」に軸足を移している。フェイスブックやアルファベット傘下グーグルがビデオ会議システムを強化し、競争は激化している。


GIGAZINE。「今回の成長でZoomPhoneの成長を見込んでいる」


gigazine.net

ヤンCEOは「最新のクラウド電話システムであるZoomPhoneに対する高い需要を見ています。今回の買収は、ZoomPhoneプロダクトの人気の高まりを補完するものであり、Zoomのさらなる成長を加速し、デジタルの未来を推進する上でさらに強力な役割を果たし、企業と顧客を結びつける役割を担います」と語り、音声クラウドサービスのZoomPhoneとの統合を示唆しています。


いろんなサイトが報道していたな。ただしこの買収により、今後のZOOMの成長率がどうなるのか、プラスの影響を与えるかを、具体的に書いた記事はなかった。ZOOMのエリックユアンCEOは前向きな発言をしているけど、自社のことだからプラスに言うのは当たり前。第3者の冷静な意見は見当たらなかったね。



このニュースを受けて私の行動と感想

まずは行動ですが、発表翌日にZOOM株を全株、売却しました。理由は主に2つ。1つ目は年初に続く、2回目の株式希薄化。2つ目はここまでの大型買収を行わなければ、ZOOMの成長はないのかと感じたこと。

1つ目の「株式の希薄化」詳細 →→→ ZOOMは1月に公募増資を行い、既存株主の株式希薄化を行いました。今回はそれに続く、株式の希薄化。将来のためと1回くらいはいいですが、何度もはない。はっきりいってこんなことを続けていたら、株価は上昇しません。Five9の買収で将来、ZOOMにどのような影響があるのかわかりませんが、私は今回の株式の希薄化に嫌気がさし売却。


2つ目の「大型買収を行わなければ、ZOOMの成長はない」の詳細 →→→ 私はZOOMはまだまだビデオ会議システム部門で、成長していけると考えていました。ZOOMの売上高はアメリカで6割を占めるので、世界に広げていけば、まだまだ成長できると。しかし今回の買収で、その考えは変化しました。ここまでの巨額買収を行わなければ、成長を維持できないのかと。これは現在の、ZOOMの高い株価のバリエーションは正当化できないなと感じます。成長が続くと思うから、バリュエーションも高い。その前提が崩れます。

コールセンターの分野はすでにアマゾンのAWSや、シスコ・システムズもいるようです。


しかし今回の買収が、どのような効果を生むのかは私には全くわかりません。ひょっとしてZOOMに相当な成長をもたらすかもしれません。ここまでZOOMを素晴らしい企業に育てたエリックユアンCEOら、ZOOM幹部の考えたことだから意味はあるのだと思います。ただし私は株式の希薄化に嫌気がさし、株を全部売りました。


このニュース、投資家はどう受け止めるかな?私はZOOM株を長期保有したかったけど、株式の希薄化をここまで連続でされたら、株価にいい影響を与えないなと考えたよ。