先週の米国株の1週間の動きです。S&P500は−1.39%、NYダウは−1.14%、ナスダックは−2.34%でした。先週はアメリカで重要な経済指標の発表が相次ぎ、指標に振られる形で株価も上下しました。現在、雇用統計とともに最も重要視されている経済指標の消費者物価指数は、市場予想を上回り、株価は急落。しかし次に発表された小売売上高は市場予想を下回ったため、株価は上昇しました。
株価は1週間でマイナスだが、週末に盛り返す
主要な指数です。主要株価は1週間でマイナスですが、金曜日に急回復しました。株価は週の始めから下落していたので、「そろそろ危ないかな」と感じていましたが、金曜日には急回復したので、まだまだ大丈夫な感じもします。
10年債利回りは1.624%となり、先週末に比べ上昇していますが、こちらも金曜日は落ち着いた動きを見せています。
個人的に気になるのはビットコインでした。テスラがビットコインでの支払いをやめたというニュースもあり、ビットコインは大きく下落。これからビットコインの価格はどうるのでしょうか。ペイパルやスクエアは、テスラのようにやめるとは言えないでしょうけど。私はビットコインは持っていなのですが、傍目から見ていて気になるのは「ビットコインは本当に現実世界で使える?」ということです。
アメリカの経済指標、インフレは一過性か?
◆CPIショック
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) May 12, 2021
市場予想を大幅に上回った4月米CPI。大きなサプライズとなり、金利上昇と株安をもたらしました。下記は1-2分で読めるショート解説です。市場の行方を占う上でも、米雇用・インフレの行方は重要です。余裕があれば週末あたりにもう少し丁寧な米インフレ解説をツイートしようと思います pic.twitter.com/W2ayRrauan
◆米消費 高水準続く
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) May 14, 2021
4月米小売売上高。市場予想を下回る前月比0.0%増でしたが、下記グラフのように金額ベースではコロナ前のトレンドを大きく上回る水準です。現金給付効果が続いているほか、経済再開で外食が伸びています。消費増→雇用増で経済全体の好循環にうまく回っていくか、今後注目です pic.twitter.com/ryZWrNV3r5
消費者物価指数は市場予想の3.6%を超え、4.2%という結果になりました。これを受けて株価は急落。高いインフレ率が続くのではないかという懸念が広がりました。インフレ目標を早く達成すれば、FRBは緩和政策を予想よりも早く終了するのではないかと市場は警戒しています。
ただし次に発表された小売売上高は市場予想の1.0%を下回り、0.0%となりました。これを受けて今度は株価が急上昇しました。というのも「モノが思ったより売れなかったので、インフレ圧力はFRBのいうように一過性のものかもしれない」という理由です。小売売上高の内容をよくみると、中古自動車の価格が急上昇しています。これは半導体の不足による一時的な価格上昇と捉えられているようです。
じっちゃまもTwitterで、
今回のインフレの高騰は一過性だと思います。細目をみると値上がりが激しいのは中古車。これは車載半導体の不足で新車の供給が少ないという、経済のボトルネックが原因。(じっちゃまTwitterは現在鍵垢中)
市場は「やっぱFRBのいうようにインフレは一時的なんかな〜」と捉えているようです。
長期チャートで見るとほんの少しの動き
先週の株価の動きですが、長いチャートで見ると小さな動きです。上記は5年間チャートですが、他の期間にはもっと大きく動いているときもあります。いろいろとニュースはありますが、実際の経済は好調ですし、FRBの緩和政策もしばらくは続きます。問題はないのかもしれません。
じっちゃまのTwitterでは、
今回も一過性。アタフタするのは見苦しい。
とツイートされ、
これは世界の終りではありません!幼稚園児みたいなダダをこねないこと。
と一刀両断されていますwww。「大したことねーんだ、こんなことは。あたふたするな」と。まあ緩和政策が終了したとしても、それは言い換えれば経済が順調な証明です。いつまでも金融緩和という飴玉をもらわないでも大丈夫だと感じますね。
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