ひろ投資の大原則ブログ

株と国債の長期分散投資、守りも重視します。

【比較】米国株or日本株で配当金をもらうメリット、デメリットをまとました。

私はソフトバンク(9434)に投資しています。理由の1つは配当金をもらうためです。ソフトバンクは高い配当利回りが魅力(税引前約6%)ですし、配当金を安定的に払うための事業構造も魅力です。

ソフトバンクは配当金を得るために魅力的な銘柄ですが、他の日本企業をみると魅力を感じる企業は多くありません。個人的には三菱HCキャピタル(8593)くらいです。その点、米国株には連続増配銘柄が多数存在し、配当金を目的に投資するなら米国株の方が総合的にはメリットが大きいと思います。

しかし米国株のほうがメリットが大きいものの、日本株にもメリットはあります。ということで配当金を目的とする投資の場合、日本株と米国株のメリットとデメリットをまとめてみました。

【米国株にメリット】米国株は3%以上の配当利回りでも連続増配銘柄が複数あるので、分散投資ができ配当金が安定する。

日本株と比べて米国株には3%以上の配当利回りでも連続増配銘柄が多いです。ですので、複数に分散して投資すれば、高い配当利回りを維持しながら安定的な配当金を維持できる確率が高いです。1社が駄目でも他の企業がカバーするということです(ただし米ドルベースの場合。日本円だと変動あり。理由は後述)。

AT&Tエクソンモービル、アルトリア、フィリップモリスIBM、アッヴィなどは高い配当利回りで連続増配銘柄でもあります。

しかし日本株の場合、配当利回りの高い企業は多いですが、連続増配銘柄ではない企業が多いです。日本株にも連続増配銘柄はあるのですが、配当利回りが低い企業も多いです。ですので高い配当利回りの企業に複数分散して投資する方法は、日本株の場合はやりづらいです(配当利回りが低くなる)。

【米国株にメリット】そもそも米国のほうが経済が伸びている≒配当金も伸びやすい

これは「そもそも論」なのですが、日本より米国のほうが経済の成長率が高いです。言い換えると企業の成長率も全般的に米国のほうが高いです。

それが配当金と関係があるかといえば、根本的に関係あります。配当金は企業が利益の中から出しているお金です。ですので企業が儲かれば儲かるほど、比例して配当金も多くなります。

さきほど書いた「米国のほうが連続増配銘柄が多い」と書きましたが、その理由の1つに米国のほうが経済が成長していることがあります。国が成長するから企業も成長しやすい≒配当金も上昇しやすい環境があります。配当金が伸びる理由は他にもありますが、そもそも米国が成長していることは、配当金の安定や成長にプラスの影響を与えています。日本株で配当金が安定しない企業が多いのは、そもそもの事業環境(日本という土台)が成長しない国だからです。

日本株にメリット】為替の変動で損をする可能性がある。これは軽視できない。

もしアメリカ人に生まれて配当金を目的に投資するなら米国株1択です。しかし我々は日本人です。ですから日本円で生活しています。もし米ドルを日本円に変えるなら軽視できないのが為替の変動です。

まず為替はどう動くかわかりません。長期的にみると日本は弱くなり、アメリカは強くなるのだから円は安くなる、という単純な図式ではないです。いろいろな要因が混ざって動いているので、長期的に円安が起こり日本人投資家は儲かる、という単純な考えは通用しません。むしろ逆に円高が起こり、日本人投資家は損をする可能性も十分にあります。

1ドル110円から1ドル100円になると、日本人の米国株投資家は約10%の損になります。現実にこれが起こるのといえば、ないとは絶対に言い切れません。ただし逆の1ドル110円から120円もありえます。

何がいいたいかというと、日本人投資家は米ドルで資産を持っているので安定しないということです。さきほど米国株には連続増配銘柄が多いので配当金が安定すると書きましたが、米ドルベースでは安定します。しかし日本円でみると、常に為替の変動があるので変化しています。これが日本株の配当金ならば為替の変動を受けないので、変動は起きません。

日本株にメリット】日本株の場合、一般NISAを使えば無税!米国株は10%の税金。

一般NISAを使うと売却益と配当課税が「ゼロ」になります。かなり大きなメリットです。ただし米国株の場合は、アメリカの税金10%が取られますので、米国株の場合は「ゼロ」ではありません。ですから一般NISAを使う場合は、日本株のほうが明らかにメリットがあります。

日本株配当金投資×一般NISA」個人的には最強の部類に入るチート級の技です。

【まとめ:配当金投資は長期的に考えるなら米国株か。ただし日本株も悪くない】

まとめると 「米国株にややメリットがあるが日本株も悪くない」。

というのも、

  1. 米国株は配当利回りの高い連続増配銘柄が多い。配当金は米ドルベースでは安定する。ある程度の成長もあり、配当金が安定、成長しやすい。
  2. ただし通貨の変動があるし、一般NISAでは10%の税金を取られる。
  3. 日本株は高配当利回りの連続増配銘柄が多くない。
  4. ただし通貨の変動はなく、一般NISAを使えば税金はゼロ。

ですので、米国株は長期的にみると「配当金額」の成長はありそうです。為替の影響を考えても、配当金額が成長がすれば為替の影響も小さくなります。

一方で、日本株は一般NISAを使えば配当金にかかる税金はゼロです。配当金を再び再投資に回せば、税金の無駄なく投資を行えます(米国株では税金10%のロス)。

米国株、日本株のどちらにもメリット、デメリットがあります。あとは好みでしょうか。ただ言えるのは米国株だろうが、日本株だろうが、そもそも投資をやらないよりはマシだということです。投資を継続できれば資産は作れます。頑張りましょう。