ハイパーグロース銘柄は、投資をしていると聞く言葉です。私は米国株で有名な広瀬隆雄さんこと「 じっちゃま」のコンテンツをよく見ますが、「ハイパーグロース銘柄」はじっちゃまの口から頻繁に出てきます。ではハイパーグロース銘柄とは実際、何を意味するのか。私の思いつくイメージでは「ITやハイテク関連企業で成長率がものすごい会社」です。しかしそれはイメージで、具体的にハイパーグロース銘柄が何を意味するのか分かっていませんでした。ということで調べてみました。
ハイパーグロース銘柄とは何なのか?(定義)
結論
ハイパーグロース銘柄とは成長率が前年比40%以上の会社
です。 ハイパーグロース銘柄は「ITやハイテク企業」である必要はありません。成長率40%が基準で業種やセクターは関係ありません。ちなみにハイパーグロース銘柄の定義を決めているのは世界経済フォーラム。かなり権威のある組織で定義されています。
while 33% of participating companies had experience with hypergrowth, defined as > 40 % CAGR.(参加企業の33%は、> 40%CAGRとして定義される超成長の経験がありました。)
ちなみに成長率が40%以上がハイパーグロース(Hyper growth)、20〜40%がラピッドグロース(Rapid growth)、20%未満がノーマルグロース(Nomal growth)と定義されています。
またインターネットでの噂によると、もともと「ハイパーグロース」という言葉の初出はハーバード・ビジネス・レビューのようです。ただし言葉を定義化したのは世界経済フォーラムです。最初に言葉が誕生し、次に権威ある組織が定義化を行った、ということのようです。
ただ定義は「成長率40%以上の会社」となっていますが、実際の使われ方は成長率が40%に満たなくても、成長率が高い企業はハイパーグロース銘柄と呼ばれているケースがあります。個人的な経験では「起業が新しく、成長率が著しい企業」のことをハイパーグロース銘柄と呼んでいる場合が多いなと感じます。
ハイパーグロース銘柄の一覧
具体的にはどのような企業がハイパーグロース銘柄と呼ばれているのか調べました。
まず冒頭に挙げた広瀬隆雄さん(じっちゃま)が過去に言及した銘柄として、「ズーム(ZM)」「オクタ(OKTA)」「ヴィーヴァシステムズ(VEEV)」「ピンタレスト(PINS)」「ファイバー(FVRR)」があります。(ダイヤモンド・ザイより)
他には有名な企業で「テスラ(TSLA)」などがあります。
比較的に新しい企業で成長率が高い企業がハイパーグロース銘柄と呼ばれています。ただし、定義の成長率40%に満たない企業もありました。
何が言いたいかというと、おそらく一般的に使う場合、厳密に成長率40%という定義ではなく、「創業が新しい」「IPOして間もない」企業で、なかつ成長率が高いものというニュアンスなのかなと感じます。ですから例えアップルやアマゾンの成長率が高くても、ハイパーグロース銘柄とは言わない感じがします(創業年数がけっこうたっているから)。
ハイパーグロース銘柄に投資するメリット
ここからは一歩踏み込んで、ハイパーグロース銘柄に投資するメリットを書いてみます。それは株価が急上昇する可能性があることです。ハイパーグロース銘柄は短期間で株価が2倍3倍と上昇する可能性がありますし、テンバガー(10倍銘柄)もハイパーグロース銘柄の中から生まれます。
S&P500に投資しても2倍になるには早くて数年。過去の例をみると早くて5年かかっています。しかしハイパーグロース銘柄に投資していれば1年かからない可能性があります。例えばテスラの株価はあっという間に上昇しました。
さらに長期的に高成長を続けるハイパーグロース銘柄に投資していれば、10倍銘柄もありえます。例えばアマゾンとかフェイスブックにIPO直後から投資していれば、10倍以上値上がりしています。
すでに出来上がった企業、例えばP&G、コカ・コーラ、ウォルマート、ジョンソンアンドジョンソンなどは、株価が1年で2倍3倍上昇することはないですし、10倍は数十年単位の時間が必要です。
ハイパーグロース銘柄に投資するデメリット
ハイパーグロース銘柄に投資するデメリットは、短期間で株価が急落する可能性があること。言い換えれば自分のお金があっという間になくなります。ですので、株価の急激な変化が嫌いな人、自分のお金が翌日に10%低下する可能性を受け入れられない場合、ハイパーグロース銘柄に投資するのは本当にやめてください。1日で株価が10%下落することは冗談ではなくありえます。さきほどテスラの株価が短期間で急上昇したと書きましたが、株価はその後短期間で急落していますwww。
当然、世の中にうまい話はなく、得るものが大きい投資は失うものも大きいです。ですのでハイパーグロース銘柄に投資するのは、メリット・デメリットを十分に理解したほうがいいと考えています。
まとめ
最後にまとめです。
- ハイパーグロース銘柄の定義は成長率40%以上。しかし現実ではこの定義通りに使われず、創業年が新しく、成長率が高い企業(40%以上と限定されない)を指している場合が多い。
- ハイパーグロース銘柄に投資するメリットは、株価が大きく上昇する可能性があること。
- ハイパーグロース銘柄に投資するデメリットは、逆に投資するタイミングを間違えれば株価が大きく下落する可能性があること。
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ハイパーグロース銘柄といえば、広瀬隆雄氏ことじっちゃま。じっちゃまの経歴をまとめています。じっちゃまは過去、働いていた会社でIPOを手掛けていました。じっちゃまの経歴とハイパグロース銘柄は切っても切り離せない関係です。
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ARK INVESTの起業者「キャシー・ウッド」の経歴です。ARK INVESTでは破壊的イノベーションを起こす会社に投資しています。その中にハイパグロース銘柄も含まれています。