ロケットカンパニーズ(RKT)株価が急上昇。1日で+70%!理由と背景。WallStreetBets(ロビンフッド族)の手法も紹介。

アメリカの住宅ローン会社でじっちゃま紹介銘柄であるロケットカンパニーズ(Rocket Companies,RKT)の株価が1日で70%上昇しました。なぜこれほどまでの株価上昇したのか?1日で70%の上昇は通常ありえません。理由は1つではなく複数あります。理由と背景を書いてみました。

理由1・WallStreetBetsと呼ばれる個人投資家の人気サイトで注目された

ここまで株価が急上昇したい理由のベースには、アメリカの個人投資家に大人気の「WallStreetBets」という株式サイトでRKTが注目されたことがあります。WallStreetBetsは知っている人もいるでしょうが、以前ゲームストップ(GME)という銘柄の株価を、一時的に10倍以上に急上昇させた背景となる人気サイトです。今回はWallStreetBetsで注目すべき対象がRKTになったのです。

理由2・RKTは個人投資家の集団でも株価が動かせる小さな銘柄

通常の取引で1日70%も株価が変動することはないです。例えばアップルとかアマゾン、マイクロソフトなどの株価が70%も変動することはないでしょう。これらは株式市場の中でも大型の株で「大型株」と呼ばれます。これらの銘柄はアメリカの大手金融機関、ETFを組成する会社、年金機関などが買っているので個人投資家が束になっても大きな変動を起こすことはできません。

しかしRKTはそこまで大きな会社ではないです。2020年にIPOしたばかりの小さな銘柄です。「小型株」と呼ばれます。小型株だからといって悪い会社だとか赤字の会社というわけではないです。ただ小型株は株式の流通数量が大型株に比べて少ないため、大型株に比べると株を動かしやすいです。それでも通常はここまで大きく株は変動しませんが、今回のRKTはWallStreetBetsに注目されました。WallStreetBetsは940万人の会員がいると言われているので、RKTの株価を動かせるほどの存在になっているのです。

理由3・ヘッジファンド空売りをしていた

WallStreetBetsを参考にした個人投資家たちがRKTを買っても、逆にいえば「RKT株を売る人」がいないと成立しません。買う人だけでは取引は成立しないからです。これだけの急上昇ですから、大きな買い圧力があります。逆に言えばその圧力を吸収する売りの数がいないと成立しないのです。

しかしRKTにはその売りを成立させる取引相手がいました。「空売りの存在」です。この空売りの主なメンバーはヘッジファンドと言われています。ヘッジファンドは巨額の資金を運用し株式市場で運用しています。そのヘッジファンドは理由は定かではないですが、RKT株を大量に空売りしていたのです。

そこに目をつけたのがWallStreetBets。そもそも大きな空売りの存在がないと急上昇を演出できないことをWallStreetBetsは知っています。前回のゲームストップもヘッジファンドによる巨額の空売りの存在がありました。

空売りは株価が下がると利益が出る取引です。逆に株価が上がると損失がでる取引です。例えば10ドルから8ドルになると2ドルの利益。10ドルから12ドルになると2ドルの損失です。

これが10ドルから20ドルになるとどうでしょうか。10ドルのマイナスです。ヘッジファンドは巨額のポジションを持っていますから、1株保有なんてことはないです。1万株持っていたら、10ドル×1万で10万ドルの損失になります。約1000万円の損失です。さらに株価が上がると1000万、1500万と損失が膨らんでいき、損失に耐えきれずヘッジファンドは自分のポジションを手放します。損失に耐えきれず次々にヘッジファンドが株を手放す過程が、WallStreetBetsの狙いです。

このヘッジファンドの売りの過程で大量の売りの存在があぶり出されました。空売りの存在がなければ、RKTにここまで売りの存在が現れることはなかったです。ですからWallStreetBetsのメンバーは「空売り」が大きな銘柄に狙いをつけていて、空売りの多いRKTが注目されたのです。

ちなみにヘッジファンドのことを被害者とは思わくていいです。彼らは大量の空売りをして個人投資家を撤退させ利益を得ていたからです。それが自分に還ってきただけです。

理由4・決算絶好調

今回の株価急上昇の前日に、RKTは決算を締めて投資家に発表しました。この決算が非常に絶好調だったのです。それがWallStreetBetsの個人投資家の後押しになった面もあります。

WallStreetBetsの前回の標的ゲームストップは業績がかなり苦しい会社ということもあり、株価の上昇は疑問視されました。正直、将来会社再生法を適用したり、清算する可能性もある会社です。株価が上昇するのはおかしく、ゲームストップの株価上昇は投機的だと世間を賑わせアメリカの議会でも取り上げられました。

しかしRKTは決算好調の会社。収益は前年比144%、純利益は277%と絶好調です。しかもRKTは空売りの存在もあって株が売られ過小評価されている銘柄です。ですから株価が上昇する正当な理由はありました。

まとめ

RKTの株価が大きく上昇した理由をまとめると、

  • 決算の好調もあって株を買いやすい
  • 空売りの存在が大きいので売りの取引相手が多くいる(しかもヘッジファンドなので良心の咎はない)
  • 個人投資家の集団も株価を動かせる

ということに目をつけて、アメリカの個人投資家に人気のWallStreetBetsが注目したのがRKT。これが株価急上昇の背景です。

最後に。WallStreetBetsに注目された以上、注意と売る準備は必要。 

最後になりますが、1日70%以上株価が暴騰した、WallStreetBetsに注目された以上、RKT株のホルダーはRKTへの注意、売る準備は必要かと思います。

というのも以前に株価が乱高下したゲームストップ株のその後を見ると悲惨なことになっているからです。確かにRKTの決算は非常によく、RKTは良い会社です。しかしここまで株価が上昇すると、もはや決算とかバリエーションとか将来性とか関係ない状況になります。はっきりいうと、ただの賭博の対象になる可能性があります。

売る売らないはその人の選択ですが、RKTに注意は必要です。


【RKT】ロケットカンパニーの2020年第4四半期決算の市場予想

You Tubeやっています。RKTの決算の市場予想動画を上げていました。今回の記事とは直接関係ないですが、こういった動画を上げたチャンネルをやっています。ぜひチャンネル登録をお願いします。