米国株の1週間と見通しです。動画でもこの内容が見れます。
【米国株1週間と見通し】金利動向に注目、米国経済好調もインフレ上昇の足音が聞こえる。
株価は少し弱かったが、ほぼ変わらず
1週間でS&P500はマイナス0.71%、NYダウはプラス0.11%、ナスダックはマイナス1.57%、世界の株価の動きを表すETFのVTはマイナス0.51%、日経平均はプラス1.69%、中国の株価指数CSI300はマイナス0.5%、ヨーロッパの株価のETF・VGKはマイナス0.21%、新興国の株価のETF・VWOはマイナス0.27%でした。
NYダウ強くナスダック弱い。金利の上昇。
やはり米国10年債利回りの上昇が株価に影響を与えています。金利の上昇で下落しやすいナスダックは下落して、比較的バリュー株の多いNYダウは上昇しています。この動きがどこまで続くのかが気になります。要は金利の動向次第でしょう。その金利はインフレの上昇期待から急上昇しています。経済指標も良いものが多いので、米国経済はインフレを予感させるものとなっています。
そしてインフレ2.5%の達成はFRBの金融緩和の終了を意味します。金融緩和の終了は株価には良いとは言えないです。
先週の気になった決算発表
ウォルマート(WMT)・市場予想に対し、売上げ◯EPS◯だったが、見通しが市場予想に届きませんでした。売上げは1桁台の前半の伸び、営業利益は横ばい〜わずかに伸びるとの予想でした。コロナの終わりを予感させる内容で、コロナ後の経済環境を慎重に見ている姿勢が見て取れます。ウォルマートの売上げは消費者の消費動向を表すものとして興味深いです。
ロイヤリティファーマ(RPRX)・市場予想を上回る決算でした。見通しも引き上げています。じっちゃま銘柄として私も保有しているので期待しています。10倍銘柄への道、一歩クリア。
パランティア(PLTR)・私はこの銘柄は持っていませんが、下落幅が大きい銘柄でした。決算発表後株価は10%以上下落。EPSが市場予想を下回り、ガイダンスも悪かったようです。厳しい内容となりました。
経済指標
小売売上高。前月比5.3%、市場予測は1.0%でした。アメリカの消費動向の強さを表した数値となっています。物が売れるとインフレ圧力となりますので、今回の小売売上高は米国経済の回復とともに、インフレ期待を予想させるものとなっています。
ただ新規失業保険申請件数は予想76.5万人に対し、結果は86.1万人。失業者はまだまだいるということです。失業者がたくさんいる中での、小売売上高の好調さは富んでいる人と、生活に困っている人が混在している世の中を表しています。一律ではないというのが難しいですよね、、、。
米国株見通し・金利の動向に注意。パウエル議長の発言。
今週はまだまだ金利の動向に注意でしょう。要は、
「FRBは2021年は金融緩和を終了しないと言っているけど、インフレは上昇しそうだし、経済も回復しているので金融緩和を終了するんじゃない?」
という感じでしょうかwww。
まあなにはともあれ、金利が上昇するとハイテクやグロース銘柄には逆風となるわけで、ハイテクやグロース銘柄を保有している人は注意が必要です。個人的には一部売りましたが、追加で売ろうか検討中です。
またFRBが注目している経済指標「PCEコアデフレーター」が発表されます。この数値が2.5%になるのをFRBは目標としているのですが、12月は1.5%でした。今回の市場予測は1.4%です。26日金曜日に発表されるので注目です。
今週の決算発表予定企業
私も保有しているじっちゃま銘柄のズームインフォ(ZI)とロケットカンパニーズ(RKT)。他にはロイヤルカリビアン、オキシデンタル・ペトロリアム、ホームデポ、ロウズ、トールブラザーズ、メーシーズ、ドラフトキング、エヌビディア、セールスフォース、エアビーアンドビー、モデルナ、ドアダッシュ、ヒューレットパッカード、デル、ベストバイ、ビヨンドミートなどが決算発表の予定です。
特に気になるのはクルーズ船のロイヤルカリビアン、住宅関連のホームデポ、ロウズ、百貨店はどうなっているのか気になるのでメーシーズも気になります。原油関連のオキシデンタル・ペトロリアムも気になります。
【米国株1週間と見通し】金利動向に注目、米国経済好調もインフレ上昇の足音が聞こえる。