FRBの動きから投資を考える

FRBの行動を軸にした投資の視点と実践

アクセンチュアの事業構造(2020年第3四半期時点)

☆アクセンチュアの事業構造

アクセンチュアの決算リリースを見ると、アクセンチュアは売上を3つのカテゴリーに分類しています。

  • GEOGRAPHIC MARKETS(地域ごと)
  • INDUSTRY GROUPS(業界ごと)
  • TYPE OF WORK(仕事の種類)

この3つです。

 

f:id:masahiro_e:20200715075019p:plain

まずは「GEOGRAPHIC MARKETS(地域ごと)」。アクセンチュアの主戦場は北アメリカです。北アメリカだけで47.7%の売上を上げています。

 

ヨーロッパは32.5%。ヨーロッパといってもいろいろな国がありますから、北アメリカほど一国に集中しているわけではないようです。それでもヨーロッパはアクセンチュアの約3分の1を占めます。

 

グロースマーケットは北アメリカとヨーロッパ以外の国ということでしょう。日本はこの中に含まれるのでしょうね。割合は19.8%です。

 

f:id:masahiro_e:20200715075534p:plain

次は「INDUSTRY GROUPS(業界ごと)」。ここではOtherを除くと5分類に分かれています。バランスがいいと思うのは構成比は20%前後が多いということ。どうしても業界ごとに景気の波があったり、何かしらの危機が起こったりすることもあると思います。そういうときが起こっても業界が適度に分散されていますので、すべてを防げるわけではないですが、リスクの分散になります。こういうのが意外に大事なんですよね。

 

実際2020年の第3四半期はコロナウイルスの影響があったため、強弱がはっきりしています。売上は「Health & Public Service」の分類だけが伸びていて、他は下がっています。第3四半期は「Health & Public Service」の分野がなければ、アクセンチュアの決算はかなり悪かったでしょう。投資の基本である「分散投資」を思い起こさせます。

 

f:id:masahiro_e:20200715080313p:plain

3つ目は「TYPE OF WORK(仕事の種類)」。コンサルティングとアウトソーシングに分かれています。構成比は54.6%と45.4%と、約半分といっていい割合でバランスが取れています。今回の第3四半期では、コンサルティングが減少、アウトソーシングが伸びています。コンサルティングはコロナウイルス影響があるので、減少しそうな分野です。ここでも分散が効果を発揮しています。

 

☆事業構造を見ての感想

アクセンチュアの事業構造を見ての感想ですが、地域ごとや業界、仕事の種類で「分散」されていることにアクセンチュアの知恵、リスク管理の妙を感じました。アクセンチュアほどの企業でも「何があるかわからない」ということを前提にしているのかなと感じましたし、基本を守っていることに凄さを感じました(イケイケ企業って調子に乗りそうですが、そうじゃないことに感銘)。

 

「この業界が儲かるから」「この仕事が儲かるから」といって1つに集中しないこと、守るべき基本は守るという姿勢がアクセンチュアの好結果につながっているのかなと思います。

 

参考:

Accenture – Earnings Reports