スタークジェガンの投資ブログ

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アドビの事業構造(2019年期末決算終了時)

☆アドビの事業構造

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アドビの2019年の事業構造です。アドビの事業構造は

  1. 「サブスクリプション(Subscription)」
  2. 「製品(Product)」
  3. 「サービス・サポート(Service and support)」

の3つに分類されています。このうちサブスクリプションが89%と大半を占めています。製品とサービス・サポート部門は6%、5%と小さい分類となっています。ですので、アドビはサブスクリプションの売上が重要となってきます。

 

2019年の売上の増減を見ると、サブスクリプションは26%増となっており、アドビはここに力を入れていることが分かります。アドビはサブスクリプション事業を柱とする事業構造を目指していると思われます。

 

サブスクリプションで継続的な売上と顧客の囲い込みを狙っているのでしょうか。個人的にはかなり上手い商売だと思っています。アドビ製品は業界標準になっているようです。サービス内容が良いのは間違いないですが、嫌な書き方をするとアドビ商品は「使わざるを得ない商品」です。みんなが使わないといけない商品なので購入せざるをえず、継続的にアドビにお金が落ちます。みんながサブスクリプションサービスを使い出すと、使っていない人もみんなが使っているので使わざるをえない。アドビの商品力があってこそのうまい商売で、投資家としては心強いです。

 

ただネットでは「値段が高い!」という声が聞こえるので、あまり値段を上げすぎると顧客離れが進む可能性があるのではないかと感じます。投資家としては、そのあたりのさじ加減をしっかりして、いつまでも業界標準の座にとどまれるように経営陣に望みたいです。

 

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アドビは他にも事業の分類方法があります。

  • デジタルメディア(Digital Media)
  • デジタルエクスペリエンス(Digital Experience)
  • パブリッシング(Publishing)

の3つです。構成比はデジタルメディアが69%、デジタルエクスペリエンスが29%、パブリッシングが2%です。デジタルメディアとデジタルエクスペリエンスは22%、31%増とこの分野が伸びています。逆にパブリッシングは構成比2%で1%の減少と、この事業は縮小していることがわかります。

 

こうやって見ていくと、アドビは儲かる事業に力を入れ、儲からない事業は意図的に縮小していることが読み取れます。アドビはインターネット空間のデジタルなサブスクリプションサービスに力を入れ、物理的な製品やパブリッシングには資源を割いているように感じます。