スタークジェガンの投資ブログ

投資は長い時間をかけて大きくするもの。短時間で手に入ったものは短時間で失う。

アルトリア(MO)の2020年各四半期ごとの決算。(Q2Q1済み)

Q2:悪くない。むしろ期待していなかった分、よく感じた決算。

☆売上、営業利益、EPS

f:id:masahiro_e:20200729110718p:plain

売上は前年比−3.81%減、営業利益は+2.9%増、EPSは+0.9%増でした。Altriaの決算はコロナウイルスの影響でどうなるかと気を揉んでいましたが、無難な決算でホッとしました。むしろ少し伸びているくらいで、良かったなというのが印象です。

 

また今回の決算にはaltriaにとって良いニュースが書かれていました(発表は以前にありましたが)。

In July, the U.S. Food and Drug Administration (FDA) authorized IQOS and HeatSticks to be marketed as Modified Risk Tobacco Products with a “reduced exposure” claim.

7月、米国食品医薬品局(FDA)は、IQOSおよびHeatSticksを「リスクの低減」の主張を伴う改変リスクタバコ製品として販売することを承認しました。

(Altria HPよりグーグル翻訳)

減少する紙巻たばこ業界において、加熱式たばこは貴重な成長力のある製品です。これをaltriaが販売できるのは良いことですね。FDAがリスク低減と認めたことで、消費者も加熱式たばこに変更することで健康への被害を抑えることができます。altri,FDA,消費者(世間)の3者が利益を得る素晴らしい手段です。

 

とにかくQ2の決算は悪くない決算です。

 

☆2020年通期EPS見通し

f:id:masahiro_e:20200729111714p:plain

会社側は2020年の通期見通しを復活させました。4.21~4.38です。前年が4.21でしたので、0~4%の成長となります。とりあえず成長するということは素直に喜ぶべきことです。コロナウイルスの影響で減収減益を余儀なくされる業界も多いです。自分の持っている銘柄の株式価値が損なわれないというのは良いことです。

 

コロナウイルスが蔓延しても、変わらない売上利益。artriaはディフェンシブ銘柄と呼ぶ価値のある銘柄なのかもしれません。

 

☆配当金の持続可能性

f:id:masahiro_e:20200729112125p:plain

artriaの配当金は持続可能です。altriaは「調整後の希薄化後EPSの約80%の配当性向目標」を掲げていますので、現在の配当金はその範疇に入っています。そして2020年の通期EPS見通しは4.21~4.38なので、現在の水準の配当金は維持できそうです。

 

しばらくは配当金は大丈夫そうだし、個人的にはaltriaの配当金はこの先かなり期間手堅いと感じます。

 

☆Q2を見ての感想

altriaは人気のない銘柄ですが、今回の決算を見て私は好印象を持ちました。コロナウイルスの影響で業績を落とす企業が多い中、altriaは前年と同じような業績を残しています。ディフェンシブ銘柄ということでしょうね。これからは加熱式たばこも販売できますし、個人的にaltriaは悪くない銘柄だと感じます。

 

蛇足ですが、altriaの決算報告は分かりやすくていいです。売上営業利益EPS配当金通期EPS見通し。全部わかりやすい。他の企業もこういう決算報告にしてほしいなあ。

 

参考:

Press Release - Altria

 

Q1:見かけは好調もコロナ特需の可能性。

☆売上、営業利益、EPS

f:id:masahiro_e:20200628082735p:plain

売上は13%増、営業利益は4%増、EPSは18%増でした。この数値だけ見ると、アルトリアのQ1は絶好調ではないかと勘違いしてしまいそうです。しかしそうでもないことが決算資料を読むと分かります。

When adjusted for trade inventory movements, calendar differences, Altria’s preliminary estimates of consumer pantry loading due to COVID-19 and other factors, smokeable products segment domestic cigarette shipment volume decreased by an estimated 5%.貿易在庫の動き、カレンダーの違い、COVID-19やその他の要因によるAltriaの消費者用パントリー積載量の予備的な見積もりを調整すると、喫煙製品セグメントの国内のたばこの出荷量は推定5%減少しました。(アルトリア公式HPをグーグル翻訳)

何かしらの日数調整やコロナウイルス特需の影響を調整すると、たばこの出荷量は推定5%減少したようです。決算資料を額面通りに受け取るとかなり良い決算のように見えますが、調整すると5%のマイナスという実態。いずれ帳尻を合わせるときがきます。Q1で良かった分、Q2Q3、もしくは2021年の決算で悪くなるときがくる。素直に喜べないというのが今回の決算でしょうか。

 

「経済封鎖で家にいるのでたばこの喫煙量が増えた」ということであれば、また違う事実が見えてきますが。ただ例年たばこの出荷量は減少し続けているので、2020年に入り、一変して増加するというのは考えづらいことではあります。

 

☆2020年通期見通し

アルトリアはコロナウイルスの影響で2020年通期見通しを撤回しました。

f:id:masahiro_e:20200628084824p:plain

Q1はとりあえず2019年のEPSを超えていますが、この先はどうなるのかわかりません。予測不可能なのでQ2以降は実際に決算発表を待つしかないですね。コロナウイルスの影響をまともに受けるQ2を見れば、ある程度の予測はつくかもしれません。

 

☆配当金の持続可能性

f:id:masahiro_e:20200628085046p:plain

アルトリアは配当性向80%を目標にしています。2019年は78%と目標通りの配当性向です。

 

80%の配当性向という目標は目安があるのでいいと思える反面、実際にEPSが減少すると配当金も減少する可能性があるという心配もでてきます。で、一番の問題は今回2020年のEPSがどうなるのか。2020年のEPSが減少すると配当金も減少する可能性はゼロではないと思います。アルトリアは配当金を重視している企業なので、無配ということは絶対にありえないと思いますが、配当据え置きという選択は無きにしもあらずだと思います。

 

全ては将来のEPS次第です。EPSを稼げるか稼げないか。たばこの値段をいつまでも上げ続けて消費者がついてこれるのか。たばこ人口が減りつつけても大丈夫といえるのか。そういったことを考えると不安は芽生えます。