IBMの2020年各四半期ごとの決算。(Q2Q1済み)

Q2:希望があるような、それともいつもどおり期待しても駄目なのか?

☆売上、粗利益、EPS

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売上は前年比ー5.42%、粗利益はー3.44%、EPSは−31.23%でした。コロナウイルスの影響があったとはいえ、マイナス成長です。IBMに期待してもいいものなのか、疑問を感じる決算です。株式会社は成長しないと苦しいので、コロナウイルスの影響があったとはいえマイナスでいいのかなと思います。

 

他方でクラウド事業が30%成長したということで、やや好印象な感じで一部ニュースなどでは記事にされていました。個人的にはクラウド事業は希望ではありますが、IBMはクラウド事業だけではなく他部門の割合も大きいので、総合的に考えると楽観できる状況ではないと思います。

 

仮に世界がコロナウイルスを克服したとしても、IBMの他部門の売上が回復する見通しは確実ではないです。いろいろな場面が想像でき、現時点で売上を伸ばしているわけではないIBMに楽観はできません。

 

☆2020EPS見通し

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会社側は2020年通期見通しを撤廃しています。EPSは2020年の6ヶ月間が終わった時点で前年比マイナス26%です。このままいけば前年のEPSを下回ることは確実です。

 

☆配当金の持続可能性

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IBMの配当金持続可能性ですが、個人的には黄色信号が灯るか灯らないかくらいのところにきたと思います。Q1には配当性向が88%になりました。今まで50%くらいでしたが、急上昇でやや黄色信号かなと。ただQ1はEPSが低い時期ですので、Q2以降はおそらく大丈夫だろうという感じです。今よりさらに悪い決算をだすと危ないことになるかもしれません。まあそういうことにはならないと思いますが、、、。

 

またIBMは前回の配当金支払いで、1.62ドルから1.63ドルに0.01ドル増配しています。0.01ドルは最低上昇幅なので、IBMの苦しい台所事情を表しています。

 

☆Q2を見てのIBMへの感想

ずっと前からIBMには売上の上昇や株価の上昇は期待していません。ですから売上やEPSはこれでもいいです。今回気になったのは、EPS減による配当金支払いにほんの少し黄色信号が灯ったということです。今までIBMは悪い悪いと言われながら、配当金支払いには何の支障もなかったのですが、今回の決算では少し懸念を感じました。

 

まあまだ配当金支払いも大丈夫なので売ることはしませんが、今後の行く末はしっかり見守りたいです。

 

参考:

IBM Japan Newsroom - ニュースリリース

 

Q1:内容は良くないが、配当金支払いはしばらく大丈夫そう

IBMが2020年4月20日にQ1の決算を発表しました。個人的に内容は悪いと感じました。売上は前期比マイナス3.3%、EPSはマイナス18.22%でした。売上は為替などの影響を除くとプラス0.1%ですが、EPSは大幅減少なので大差なく悪い内容です。

IBM 売上 前年比 EPS 前年比 FCF 前年比
2020Q1 17.6 -3.30% 1.84 -18.22%    
2019Q1 18.2   2.25      

 

他のIT企業、例えばマイクロソフトは大きく業績を伸ばしていることをみると、業界全体の空気としては悪くないと感じます。オンライン会議やテレワーク、まさにIT企業が頑張る世相です。IBMの数値が伸びていないというのは、新規の顧客がない、既存の顧客もIBMに新サービスを求めていないという、あまり当てにされていないという状況のように見えます。

 

普通、この数値ならば私は投資を行いませんが、IBMには配当金目的で投資しています。配当金の持続性があるのならば投資を継続します。IBMの次回の配当金は1.63ドルです。で、今回の2020Q1のEPSは1.84ドルでした。ですので配当性向にはもう少し余裕があります。ちなみにIBMのEPSは第1四半期が一番低く数値が出ますので、第1四半期のEPSで配当性向に余裕があるならば、通期ならばまだ余裕があるということになります。

IBM EPS 配当金 配当性向 推移
IBM 2019Q1 2019Q2 2019Q3 2019Q4 total
EPS 2.25 3.17 2.68 4.71 12.81
配当金 1.62 1.62 1.62 1.62 6.48
配当性向 72.00% 51.10% 60.45% 34.39% 50.59%
※EPSはnon-GAAP
         

 

2019年の配当性向は50%強でした。50%ですので、2019年の数値を見る限り配当金支払いに余裕はあります。2020年に目を向けると、IBMの2020年の配当金支払いは1.63*4=6.52ドルになるでしょう。個人的な予想ですが、IBMの2020年の通期EPSは9〜10ドルくらいになるのではないでしょうか。9ドルとしても6.52ドルは支払えるので、当面は配当金支払いに余裕があると思います。ですのでIBMは配当金支払いを持続できると判断し、私はIBMへの投資を続けます。ただジリ貧が続く可能性があるので、業績が衰退を続けるのならばいずれ切る可能性もあります。

 

参考 

jp.newsroom.ibm.com