この記事では個人投資家に人気の米国株ETFのVTI、VOO、VYMについて説明しています。
それぞれのETFの特徴、経費率、どういった人がどのETFに投資すればいいのか説明しています。
1.個人投資家に人気のVTI、VOO、VYM
VTI、VOO、VYMは米国株投資家に人気のETFです。
ネット証券の人気ランキングにも必ず顔を出しています。
人気の理由は、これ一本で分散投資できる手軽さ、ネットや本などで紹介されている、経費率の安さ、などがあります。
簡単に言うと、これ一本で良い、経費率が安いということでしょうか。
こういったことから個人投資家に人気があります。
次にこれらのETFの特徴を簡単に説明しますが、まず言っておくと、
VTI、VOO、VYM。どれも素晴らしいETF。
だということですw。
どれも正解です。
ただ長期投資をする場合、投資先とは一生付き合う可能性もあるわけですから、慎重に投資先を選びたい。
自分の投資方針と商品の特徴を照らし合わせるのが大事かなと思います。
簡単にいうとVTIとVOOは市場連動型、VYMは利回り重視型と特徴があり、投資家の目的に合った商品を選ぶことが重要です。
2.VTI・VOO・VYMの過去の成績
まずは過去のパフォーマンスを見ていきます。
結論を述べるとVTIとVOOはほとんど同じ、VYMはVTIとVOOより劣る成績です。
青線がVTI、黄色線がVOO、水色がVYMになっています。
VTIとVOOはVTIがほんの少し負けていますが、過去の動きを見てもほとんど同じ動きをしています。
目立つのはVYMです。
VTIとVOOに比べると大きく負けています。
確かにVYMは2つに比べると負けていますが、VYMには後述する特徴がありますので、VYMに投資する人は多いです。
まとめると過去の成績ではVOOとVTIがほとんど同じ、VTMは2つに負けているという結果になります。
3.VTI・VOO・VYMの経費率と利回り
次に経費率を利回りを見ていきます。
上記のように、経費率はVTIとVOOが0.03%、VYMが0.06%となっています。
VYMがほんの微差で負けていますが、正直なところ、0.03%の違いですので、ここにこだわる必要はないと思います。
次に利回りですが、VTIとVOOが1.63%と1.64%でほぼ変わらず、VYMは3.58%です。
さきほど説明したVYMの特徴はここにあります。
利回りが高いのです。
投資の目的は人それぞれで、例え過去の成績で負けていても利回りを重視する人もいます。
VYMは利回りを重視する人のニーズに答えるETFなのです。
ではここまでの記事の内容をまとめます。
・過去の成績ではVOOとVTIがほとんど一緒。VYMは2つに劣る。
・経費率はVTI、VOOが0.03%、VYMが0.06%。VYMが少し高いが、それでも相当低く、こだわる必要はない。
・配当利回りはVYMが2つに比べ、1.9%ほど高い。
4.どういう人に向いているのか?
次にVTI・VOO・VYMはどういう人に向いているのかを考えます。
まずVTIとVOOはすべての人におすすめのETFです。
なぜならこのVTIとVOOはアメリカの代表的な株価指数であるS&P500と連動しているからです。
このS&P500は過去100年間の成績が約プラス8%で成長していることが分かっています。
他の国、日本だといまでも1991年のバブル崩壊以降、株価を回復しきれていません。
それを考えると、ITバブル崩壊、2008年の金融危機を乗り越え、株価を回復させたアメリカの株式市場に投資をすることは理にかなっているのです。
またアメリカは世界の投資における主要な地位を占めていて、アメリカに投資することが世界の投資の主流なのです。
ですから資産を形成するなら、まずはアメリカだということで、VTIやVOOは資産形成の王道だといえるのです。
一方VYMは利回り重視のETFでVTI・VOOとは違います。
どういう人が向いているかというと、やはり利回り重視でより分配金が欲しい人です。
株価の上昇よりも分配金が多く欲しい人に向いているといえます。
5.高い増配率も魅力
最後に、VTI、VOO、VYMのETFは高い増配率も魅力という話もします。
一例として、VTIの増配率を調べてみましたが配当金は2010〜2018年で約2.26倍になっています。
分配金というのも株式投資の1つの魅力ですが、VTI・VOO・VYMは分配金という点からも魅力的な投資先といえます。
VTI、VOO、VYMの3つのETFは様々なメリットがありますが、増配率の高さも魅力的です。
「過去の成績よし、経費率安い、増配率よし」のなんとも魅力的な商品です。